2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

正しさの踏み躙られ方

ぼくにとって、たとえばある日突然母親が息絶えてしまうことの理不尽さと、社会において正しさという概念が通用しないことの理不尽さは、全く同等である。程度問題というのはその大抵が個人の価値観に依存するものだと思うし、そこに折り合いこそあれど絶対…

ぼくの未熟さについて

ぼくは至ってまだまだ未熟なのだ、と思う。湧き上がる怒りも、理不尽に対する正論の言葉も、ぼくが未熟だからこそ考えて、また感じてしまうのだと。そう考えた時、ぼくはどうしようもなく悲しくなる。怒りを感じるぼくに悲しみを憶える。だって、その姿は本…

泣きたいような愛の正体

ぼくは、思っているほども、思われているほども、これっぽっちだって強くはない。いつだって耐え難い悲しみや絶望や、もしくはあふれるほどの愛おしさに支配されている。ぼくの世界はいつだってその相貌を容易に変える、おそらくどうやっても完璧には表せら…

隔離空間の所在

優しく奏でられるようなやわらかな言葉の不在ぼくの舌に生い茂る棘さえも何も語らない時の狭間だ声をかけられて振り向いたら誰も居なかったと思ったのは一瞬のことだったかぼくらはいつに生きているかあの真白い空間はその住所は、ぼくに知ることができない…