2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

きれいに錯乱の色で埋め尽くされたぼくの視界

ぼくは、精神を狂わせて、その意識を仮象の奥底に沈めなければこの世界で生きてなどゆけなかった――ゆけない、のだ。だから、きっと常に狂っている。こうしてぼくが今現在詭弁を弄しているという事態こそが、その事実を証明している。二重に狂っていると言っ…

必要不可欠なぼくらの空洞

ぼくは消え入りそうなこの中身を持たない空虚な言葉でぼくの空洞を満たす満たさなくてもいいことと決して満たされないことを知りながらぼくはさながら道化のように空洞を埋めてゆく空虚の中にそうして空虚が積み上がりそれでもぼくの口の端は言葉を紡ぎ続け…

解釈が積み上がること、そしてその愉悦

新しいことを知るのは面白い。たとえばそれが生を惜しむ理由にならないとしても。いろいろな本を読み、いろいろな人の話や講義を聞く。そうするとぼくの中に、その話す当人の視点や思考法、つまりその人なりの世界の解釈を仕舞ったひとつの抽斗ができる。そ…

たとえば、その痛みから逃れるなら

死を孕む激情が、ああ!どうかぼくを蝕みませんように、あなたを抱いて眠るぼくの右腕にただそれとわかる焼印だけを残してそうしていつでもぼくに寄り添っていますようにこの炎が、いつまでも絶えることのないようにぼくはその身を焼き尽くすのですあふれる…

世界の解釈

迸る感情が、表出を求めてぼくの内側を喰い破ろうとする。何への愛だろうか。そもそもの彼への愛か、知への愛か、優しさへの愛か、柔らかさへの愛か、それとも愛への愛か。強烈な行き場のない感情はどうしようもない文章になって、小さな世界をひとつ創り上…

ぼくらの愛のしくみ

ぼくの周りのひとたちはやさしい話を愛していて、ぼくはそれに時折、少しだけがっかりする。なぜやさしいものを愛するのか、なぜあたたかいものを愛するのか。もしくは、なぜひたすらに愛することができるのか。ぼくらは人間を愛せてしまうと百の口が揃って…

せかいのはなし

心臓を捕まえなくても人間を抱きしめたならその鼓動を知ることができたそれだけの話だった(人間から取り出した心臓は、もう既に脈打ってはいないのだ。いないのに。)

Wissen

無音で響く吐息ぼくらのパトス消え入りそうなその光が新しい日の目を見るのはいつだ解き放つ方法を知らないぼくは嘔吐によって自らを損なうそうして表現をするでも、それでもたとえばぼくがその姿を嘲笑い彼らに向けて満面の笑みを放てるようになれればああ…

ぼくは彼だと言ったときにそれは間違いであるか?

「あなた自身はもう滅んでしまっているのだろうか」死にゆく彼女の手は紅に染まっておりほのかに温もっていたきっとぼくらみんな犯罪者だ心臓の鼓動を偽って操り人形のふりをしているのだそうしてそのまま朽ちてゆくも脈動に想いを馳せて死んでゆくもいずれ…

羊の一鳴きで心臓がゆるやかに止まってしまえばいい

溜まりゆく走り書きをここでまとめても良いのかもしれないと思い始めている。Twitterの方は完全に観覧用にしてもいいな。というかそれに気が付くのがえらく遅すぎるのではないかという気もするが、まあ気長に考えよう。お昼寝を1時間摂取したために夜中眠れ…